11/16に、予定していた第三回目の三和土土間の作成を行いました。
当日参加者は21名でみんなで土間を1日中叩きました!
参加された皆様、誠にありがとうございました。
大体10cmほどを叩くのに20名で一日と、、、三和土土間というのは大変労力がかかる行為でございます。
今でも農業などの風習としての残っておりますが、農村単位でみんなが協力して各々の畑を手伝うように、隣近所でお互いの生活を支え合っていたのではないかと想像しました。
さて今回の三和土土間の作成は、もともとあったコンクリート土間を削りまして、その後10cmほど堀り返し、そこに土、砂、砂利、しっくい、にがりを使い三和土土間の作成を行いました。
※にがりに関しては、後日表面に散布する形で使用しました。なかなかにがりは手に入りにくいようです。
before
after (このあと手前もすべて削りました)
コンクリート削ってわかったこと。
1.水の逃げ場がないので粘土質になっている
2.コンクリートに接地している木材が軒並みシロアリの被害にあっている
おーまいがー
コンクリートにすると地面安定して崩れたり、凹みもなくなりますがやはり住環境への破壊の一助になってることがわかります。土を塞ぐことは呼吸しなくなるので循環が起きなくなるんやなー。
そのあと10cmを目安に全域を掘りました。もともと上乗せする予定だったんですけど、土間の土を改めて再利用できるなと思いこのようにしました。
土って形に対して素直に変わってくれるんですよね。握ると丸くなるしほぐそうと思えばほぐれますよね。思い通りにできるという。
だから僕らの農業で目指す土は、良い土ではなくどんな形にも対応ができるっていうものです。話逸れました。
ということで土がここで用意できたので、あと川砂とビリ砂利(10mm以下)を近くの建材屋さんで購入してきました。建材屋さんで買ったほうが安いのでかなりの量を使うようであればそちらをおすすめします。
しっくいは左官用のものを使用しました。
混ぜる量に関しては、結構アバウトに1:1:1+しっくい3Lで少し混ざってきたらぎゅっと握って圧力をかけたらしっかり固まる程度で水分を足していきます。
あとは叩くだけ、みなさん朝から夕方まで楽しそうにやっていただきました。腕がぱんぱんになったのは言うまでもありません。
あとひとつ。
この古民家を購入してからというものの、自分の感性を頼りに作業をひたすらにしてきまして半年。どこかで完成というものが見えるのかと思いますがいつもいつも途中。どんな状況になっても完成しないという自然的な感覚ってこういうことなんだろうなとふと思いました。
点から線になりまして、見える景色は第三者。土を触り、変化をみることで自然が安定していることに気づく。その周期を経験すると、物質があれよあれよと形を変えて循環していく。この自然性に完全という状態がないんだなと家という時空間的な奥行きが長いものに向き合うことでわかってきました。
そして出来上がったのがこちら。
その後3週間ほど時間が経過して過ごしていますが、やはりコンクリートよりも安心します!
今年中にはこちらの家に定住したいなと考えていますのでひたすら作業です。はやく畑にむかいたい!
今一度改めてですね、これまで関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
大地の再生 講師:田中さん Facebook
大地の再生 講師:山下さん Facebook
左官講師:山本さん Youtube
くわひとつのみんな! Facebook
静岡で出会った皆様、ゆの里時代から仲良くさせていただいている皆様、来れないけど応援してくれる仲間たち。みんな愛おしい良い人たちです。
第4回以降も続いていくと思いますのでよろしくお願いいたします!
P.S 建築士の山下さんよりひとつご案内です。僕達が購入したような古民家である「気候風土適応住宅」が2025年4月から建てられなくなるそうで、需要に関するアンケートを実施しているそうです。ぜひチェックしてみてください!
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