今回はですね、環境改善をする上で一番大切なメンテナンスについて書いていきたいなと思ってます。
農業という道を歩み始めて、土のことを知り、風という側面から見た時に出会った環境改善「大地の再生」。
大地の再生の公式ホームページ
水と空気の循環を促すことで、自然の機能を再生させるという活動です。
ここでは、現代とは少しベクトルが違う自然に寄り添った形の施工方法で植物に関わっていました。
土の中ってなかなか見えないです。ただ掘ったからってわかるものでもないです。僕らが大事にしているのは「空気が通っているか、水がそこを循環出来ているか」ということです。
いろんな自然の表現の意味を人間が持っている五感で読み取ることでその場の環境の状態を知ります。見る、聞く、匂いを嗅ぐ、触る、食べる。
自然の大きな特徴として、力と影響は比例しています。やはり大きな力をかければそれだけ自然に対する影響が大きいということです。
一見してみると、問題なさそうな状況でも、やはり細かく見ていけば土砂災害の一歩手前だったり、崖崩れ寸前の状態なんだなということがわかったりします。
ここ数年で明らかに一時的な雨の量が増えて排水許容量を超えて土砂崩れするという事態が起きています。
・熱海市伊豆の土砂災害
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009030864_00000
・松山城の土砂災害
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240719/k10014516191000.html
古民家を再生しているとよくわかるのが、家の構造とか立っている位置、向きそういうのが自然と共に考えられているなと、建築というのがただ立っているのではなく周りの環境に合わせたものになっていると本当に痛感させられます。
やはりそこの見極め、春夏秋冬を考えたその場所の風土や環境を考慮した機能が考えられています。
メンテナンスというのはどちらかといえば「やらないといけないこと」になると思うのでみんな省きたがります。
昔の民家はそれも込みで生活ということなんだなと実感します。
里山なんかの地域だと都会と違って土が出ている割合が多いのでどうしてもいろんな手間がかかります。
例えば用水路に泥が流れてしまい、土が溜まれば雑草が生えてきて水を塞いでしまうと本来の意図と違った場所へ流れていきます。そうなると都合が悪いので稲作地域では、自分の田んぼに水が来るようにと毎年一回必ずご近所さんが集まり溝掃除をします。
いくら忙しくても、「命に関わる」ことなのでやります。行動の優先順位が一番高いはずの自然への配慮が減ってきているのが実際のところです。
これが人工物が多いところに行けば行くほど、こういう危険性が極端に減っていきます。自分の意識から危険がなくなればこういうことはやらなくなっていきます。「命に関わることじゃないから」
まぁここまで行くと重い話になりがちですが、朝起きて窓を開けて目の前に広がる景色を注意してみてください。必ず昨日と違う変化があるはずです。晴れてるのか、曇ってるのか、雨が降っているのか。草木は新緑なのか、花が咲いてるのか、枯れてるのか。そんなちょっとしたことを意識する。蝉が鳴いてる、鶯が鳴いてる、風が心地よい、寒い、暑い。なんでも良いです、感じてください。
これに気づくのが、メンテナンスです。
気づくと、答えがやってきます。
あとはやるだけです。
大地の再生、矢野さんが「自分ごととして捉える」といつもおっしゃります。。明日は我が身という言葉がありますが、次の瞬間何が起こるかわからないから、そうならないために自分ごととして捉える。自分が出来ることならそれをやる。
自分もそうありたいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
SNSでは、日常の作業やイベントの情報など載せてますー、チェックしてみてくださいね!
instagram:https://www.instagram.com/minamo_farm